ブラックでも収入が増えたら、新たに借り入れできるのか教えて!

かつて、カードローン数社で延滞を繰り返してしまった経験があります。その後は返済のみの契約となり、だいぶ減りましたが今も2社ほどに返済を続けています。ですが仕事のほうは割と順調で、当時と比べて年収はだいぶ上がりました。そこで聞きたいのですが、年収が上がったことで、別のカードローン会社であれば貸してもらうことは可能なんでしょうか?

融資の可否は年収ではなく信用情報をもとに決める場合がほとんど

クレジットカードのキャッシングやカードローンなどで融資を受けるとき、年収が高ければ、たしかに借り入れしやすいという印象がありますね。もちろん、年収も融資限度額を決めるにあたっての大切な要素ですから、高いほうが有利であるということは否定しません。

しかし限度額以前に、融資するかしないかといったレベルでは年収の額よりも、信用情報が最も注視される要素であると言えるのです。信用情報では、氏名・住所・勤務先などの個人情報、契約しているローンの内容、クレジットカードの借入れ状況や最終返済日などの契約情報、長期延滞や代位弁済といった事故情報など多岐に渡って詳細に記されています。もちろん一般に閲覧できるものではなく、金融機関関係者のみが見ることができるものです。

このなかでも事故情報は異動情報とも呼ばれ、信用情報にこの記載があることを、いわゆる「ブラックリストに載った」となどと言われるのです。延滞事故を起こしてしまった金融機関以外であっても、この事故の記載がある期間についてはクレジットカード、カードローン、自動車ローンなどの契約はまず難しいとされています。そのためたとえ年収が大幅にアップしたといっても、この事故情報が消えない限り、新たな契約や借入れはできないと考えていていいでしょう。

それでは、情報が記載される期間はどれくらいなのでしょうか。長期延滞や債務整理などの重大な事故情報は、おおよそ5年から10年は開示されます。この情報は先ほども申しあげたように、閲覧できるのは金融機関の関係者に限られています。しかし自分自身の信用情報に関しては、本人開示制度という制度があるため、閲覧の請求を出すことで見ることができます。

自分の信用情報をチェックするのには、ウェブ上で閲覧したり郵送で送ってもらったりなどの方法があり、手数料が500~1000円ほどかかります。自分自身がかつて金融事故を起こしてしまったことは分かっていても、いついくら借りていつ完済したか、ということまで把握していらっしゃるかたは案外少ないのではないでしょうか。一度確認しておきたいという方は、各情報機関に問い合わせをしてみるとよいかもしれません。

ブラックでも収入が増えたらキャッシングができるか

ブラックでも収入が増えたらキャッシングでお金を借りることができるのかどうかというと、これは無理だと考えておいたほうが良いです。そもそもブラックというものがどういうもので、金融機関は審査でどのように用いているのかを把握しておくことは必要です。

ブラックとは、ブラックリストに載った人という意味がありますが、正確に言えばブラックリストというリストが存在しているのではなくて、信用情報機関がこの情報を管理しています。信用情報機関が保持する情報の種類には色々なものがあるのですが、その目的は返済可能性を知るためのものだと言えるでしょう。

例えば、何ヶ月も返済をしなかったためにブラックになったのであれば、貸し付けた金融機関はその情報を信用情報機関に登録をします。信用情報機関は他の金融機関も利用しますから、他の金融機関にもこの情報が共有されることになるのです。

他の金融機関で借入をしようと思ったときには、その金融機関は信用情報機関に問い合わせをします。そして、返済遅延の情報があれば、審査には通さないのが普通です。遅延する人に対して貸し付けたいと思う金融機関はないでしょう。あるいは、最終的に踏み倒したという情報があれば、そのような人には貸し付ける事はありません。

このようになっていますから、ブラックになった人が新たに借入をしようと思った場合には、信用情報機関から情報が消えるまで待たなければならないのです。情報が残っている限りは借入ができないと考えておきましょう。

では、どれくらいの期間で情報が消えるのでしょうか。これは情報の種類によっても異なりますが、だいたい5年から10年くらいです。詳しくは信用情報機関のウェブサイトを見れば分かりますが、情報の種類もたくさんありますから、まずどのような情報が記録されているか把握することが必要です。本人開示のシステムがありますから、記録されている情報を教えてもらうこともできます。

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